アイドルになりたかった話 3

アイドルになりたい話は終わりを迎え

アイドルになりたかった話しとなったわけであるが

アイドルになりたかった話 1

2020年6月3日

アイドルになりたかった話 2

2020年7月8日

しかし、これが本当のアイドルになりたい話の最終話である。

 

今から話すのは、私の就職活動の話である。

結論から言うと

「うまく行かなかったけれども、どうにかなった」

そんな就活話である。

 

私はずっと公務員志望であった。

それはなぜか、「女性が生涯働き続けるのには最適な職業であると母からいわれつづけていたからである。」

ここで私の中に一つ疑問がでる

何故女性は働かなければいけないのか?

私の生まれ育った家は完全に亭主関白な家であった。父の言うことが全てであった。

家は共働きである

父は母にいつもこう言っていた

「家のことができないなら働くな」

それを真に受けて働かなくなると次はこうだ

「家にずっと居るなんていい身分だ。働け!」

 

もちろん家事は全て母が行う。

 

そしてわたしにはこう言うのだ

「少しは家事を手伝ったらどうなんだ」

弟に同じことを言うことは決してなかった。

 

女だから家事を行え!でも仕事もしろ!

 

家事は女の仕事で何故女は仕事をしなければいけないのか

母は私に男と同じ土台で働くことを望んでいた。

それは何故か

 

自分が男と同じ土台で働けないことが

関係性に強弱ができてしまった原因だと考えるからだという。

 

娘には同じ思いをさせたくないといった母の思いを知り

私は、男と同じ土台で働くことにできる公務員になるしかないと思い込んだ。

 

 

家族が求めているのは地元の公務員である。

それは何故か、

直接的な言葉を聞いたことは無かったが

単純に寂しいからいてほしいという気持ちの他に

私に家族のぎくしゃくした関係を取り持ってほしかったのかなと思う。

そして私自身も、地元以外の場所で公務員になるという選択肢はなかった。

「何故そこの公務員になりたいのか?」と問われて

答えられる自信がなかったのだ。

 

曖昧な気持ちのまま公務員試験は近づいていく。

3月、就職活動が解禁されると同時に次々と内定を頂く友人たち

5月、公務員試験を間近に心だけがあせる私

6月、実家にいることに不安を覚える

 

そして6月中旬私は公務員試験の勉強を終わりにし、

就職活動を始めた。

【地元から離れた場所】で、【公務員と似た仕事内容】の企業

この二つの条件をクリアする企業なんて誰もが知っている大企業だけであった。

 

7月、大企業の最終募集のESを書きながら公務員試験を受ける日々を送った。

 

結局のところ、ただただ実家から離れたいで受かるようなことは無く

経験と企業の理念が一致しているたった一つの企業だけがESを通過した。

そのあとはトントン拍子

その一つの企業のみから内定を頂いた。

6月から就活を初めて、最終募集でインターンにも参加しなかった大企業への内定をゲットした。

私の就活は上手くはいかなかったが、どうにかなった。

 

そして社会人になる。

私はアイドルになりたいと言えなくなる。

 

アイドルになりたい話はここで終わりを迎え、

アイドルになりたかった話がこの先ずっと続いていくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 件のコメント

  • 突然のコメント失礼いたします。「アイドルになりたかった話」、1から読ませていただきました。
    現在私は大学3年生で就職活動真っ只中です。幼い頃からハロープロジェクトが大好きで強い憧れを持っていましたが、親の理想に従い高校大学と進学し、気づいたら今になり就職活動をするしか他ありません。
    ですが、たくさんの企業を見ても、やはりアイドルに勝るやりたいことは浮かばず、これまでたくさんあったオーディションを受けなかった後悔に押しつぶされそうな毎日です。勇気を持って応募し、落ちていればきっぱりと諦めがつき、こんな思いをすることはなかったと思います。
    やりたいことも見つからず、内定も1つもいただけてなく、将来に不安しかありませんが、このブログを自分と重ね合わせ、少し勇気が出ました。もう少し辛抱して納得のいく就職活動ができるよう頑張ってみます。
    勇気をくださりありがとうございました。

    • コメントありがとうございます。
      私の就活当時の思いを綴ったこの記事がえりさんの心に届いたこと嬉しく思います。
      うまく言葉で表せないのですが、これまで周りの考える理想の自分に近づけるよう努力してきたえりさんはとても真面目な方なのだろうと思いました。
      そして、文面から見るとアイドルになることには既にけりをつけているのかな?
      大学3年生2月ということで、就職活動もまだまだ序盤です。遅れをとっているなんてことはないと思います。
      とにかくいろいろな企業を見てインターンに参加して(←重要 私は当時学校の講義があると言って座談会という名の極秘面接を断ってしまいました💦)まずは、えりさんが納得できる会社に巡り会えることを祈っております。
      アイドルの夢は終えてもまだまだ見れる夢はたくさんあるので、その夢に巡り合った時に後悔しないように!今度は動けるように!お互い頑張りましょう!

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    99line 女性アイドルが好きです。 アイドルと教育とSMと、、なんでも書きます。 コメントが付くのが目標です。返すので、もし良かったらお願いします。