アイドルになりたかった話 1

大学に入ってなんとなく生活して、いつの間にか就職。

周りが就職活動を行う中、取り残された私は何になりたいのだろうか。

 

 

私には夢がない。

やりたいことがない。

 

 

そんな言葉は、みんなに取り繕うための嘘

ほんとは私が何になりたいのかは分かっている。

でも、もう遅い。これは既に終わっている話だった。

 

「「「「アイドルになりたかった」」」」

 

アイドルの賞味期限は25歳。

これは、ハロープロジェクトにおけるアイドルの定年だ。

私は賞味期限間近。

私のなりたかったアイドルにはもう既になれないのだ。

私のアイドルになりたかった人生はここで終わりにしなければいけないことくらいは重々わかっていた。

 

私のアイドルになりたかった人生を振り返れば、本気で挑めばワンチャンスあったかもしれない。

 

 

AKBが流行っていたあの時、モーニング娘。の『すっぴん歌姫オーディション』を

「すっぴんか~私すっぴんNGだな。」なんて化粧もろくにしたことが無いくせに、逃げたこと。

あの時本気でダイエットしていれば…

あの時~

あの時~

あの時…

 

私は夢から逃げるための言い訳を必死で考えて生きてきた。

そんなことをしていたら私の勝負は既に終わっていたのだ。

 

著:水野敬也『夢をかなえるゾウ』では、

誰もが夢を叶えられた人生、夢を叶えられなかった人生の二つを持っている

という言葉がある。

 

この先どんな選択をしても、どんな仕事に就いて、どんなにお金があろうとなかろうと

アイドルになることができなければ、

私は

夢を叶えられなかった人生

をこの先もずっと歩んでいくことになるのだろう。

 

 

できることは全部惜しまずにやるに越したことはないんだよね。

というお話でした。

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